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東京文化会館についてAbout

東京文化会館の取り組み

あらゆる人が音楽で交流できる社会をめざして
Workshop Workshop! コンビビアル・プロジェクト

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東京文化会館は、人生100年時代を誰もが心豊かに暮らせる共生社会の実現に向けて、人々が音楽や芸術を通じて、喜びや生きがいを共有できる機会を提案します。

コンビビアル・プロジェクトは、アートによる多元的共生社会の実現を目指し、障害や年齢、社会的背景にかかわらず多様な人々が分け隔てなく音楽やアート活動に参加し、共に楽しめることを目的にしたプロジェクトです。東京文化会館での公演やワークショップのほか、特別支援学校や高齢者・社会福祉施設におけるアウトリーチ事業、都内文化施設や地方、さらには海外の文化団体との連携も積極的に展開してまいります。 また、専門人材の育成や事業検証にも取り組みます。

東京文化会館は、2017年度より社会包摂につながる活動に取り組んでいます。年齢や障害、社会的ハンディキャップのあるなしにかかわらず、あらゆる人々が音楽鑑賞や音楽創造体験に参加できる機会の提供や、多様な人々が新たな文化創造に主体的に関わることができる環境の整備を目指しています。アートが持つ「創造性」「協調性」「参加性」を活かし、社会的課題に向き合いながら、人々の生活の質(QOL)の向上や共生社会実現に寄与します。

現在は、世代・障害を越えて楽しめる「リラックス・パフォーマンス」、特別支援学校や社会福祉団体でのワークショップやコンサート、手話付きや英語版ワークショップの実施、国内外の先駆的事例から学ぶ音楽家のための研修や職員向けバリアフリー研修にも取り組んでいます。また、自治体や大学、NPO法人など多様な団体と連携・交流し、議論の場や活動プラットフォームの拡充と事業検証も行っています。

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社会包摂につながるアート活動のためのガイドブック

東京文化会館では音楽やダンスなどのパフォーミングアーツに焦点をあてながら社会包摂につながるアート活動を実践する上で、理解しておきたい事柄を整理するために「社会包摂につながるアート活動のためのガイドブック」を作成しました。とりわけ、「社会包摂につながるアート活動のためのレクチャー&トレーニング」で語られた言葉を編纂し、また言葉では語られなかった実践知、すなわち実践者たちの眼差しや自身の哲学(活動で大切にしていること)を言語化することで、公立文化施設が社会包摂を意識したアート活動に取り組む際の在り方を検討し、価値や意義を見直すこと目指しています。

東京文化会館 リラックス・パフォーマンス

「リラックス・パフォーマンス」とは、通常の公演と異なり、完全な静寂でなくても鑑賞を楽しめる環境の公演です。クラシック音楽のコンサートが初めての方も、発達障害や自閉症などでホールでの音楽鑑賞に不安がある方も、あらゆる人が一緒に音楽を楽しむことができます。

  • 客席の照明を完全に暗くしません。
  • 上演中に休憩が必要になった場合は、客席外に出ることができます。
  • 公演の約3週間前に、プログラムやご家族・介助者のためのガイドをウェブサイトに公開します。
  • 手話通訳や身体で音楽を感じられる体感音響システム、ヒアリングループなど鑑賞サポートサービスがあります。
  • 4歳から入場可能です。

過去の公演映像をアーカイブ配信しています。いつでもお好きな場所から「東京文化会館 リラックス・パフォーマンス」をオンラインでご鑑賞ください。

高齢者施設や社会福祉団体における音楽ワークショップ

東京文化会館では、2016年度よりアートによる多元的共生社会の実現に向けて、高齢者施設や社会福祉団体、各専門機関と連携しながら、都内で音楽ワークショップを実施しています。これまで東京文化会館が実施してきた音楽ワークショップ・プログラムを、対象者や施設・団体のニーズにあわせてお届けしています。

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東京文化会館 高齢者向け音楽ワークショップ
※映像には、音楽ワークショップで実際に高齢者の方が創作した音源を使用しております。

社会包摂につながるアート活動のためのレクチャー&トレーニング

近年、障害者芸術に関する法整備が進むなど、アートが持つ包摂性に着目した活動への関心や需要が高まっています。その一方で、多くの実践現場では「社会包摂につながるアート活動」にどのように向き合うべきなのか、どのようにしたらより質の高い内容が実施できるのか、今なお模索しています。
そこで、東京文化会館では音楽やダンスなどのパフォーミングアーツに焦点をあてながら「社会包摂につながるアート活動」を実践する上で、理解しておきたい事柄を整理するためのレクチャーや、音楽家を対象にしたプロフェッショナル・トレーニングを実施しています。より質の高い社会包摂的なアート活動の展開を目指し、先駆的実践を行うアーティストや専門家から知識、ノウハウ、様々な事例、そして実践に基づいた理論を学びます。

レクチャー&ディスカッション、フォーラムなど

トレーニング、ワークショップなど

また、東京文化会館では専門人材の育成や豊かな実践の展開を促進するため、文化芸術活動が人々のウェルビーイングや生活の質(QOL)の向上、共生社会実現に向けて果たしうる役割や効果、またこの領域における現状について調査研究にも取り組んでいます。平成31(2019)年度には、東京文化会館を中心にしたフィールドワーク、専門機関や実践者へのインタビュー等の調査分析を九州大学(九州大学大学院芸術工学研究院准教授 中村美亜氏)に委託しました。本調査により、①経験談としてしか語られてこなかったワークショップの意義やワークショップ・リーダーの役割が言語化され、②東京文化会館のワークショップ・リーダー育成事業がもつ意義や課題が明らかになりました。

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高齢者向け音楽ワークショップの検証

平成30(2018)年度 高齢者向け音楽ワークショップの検証(公開報告会)

平成30年度の検証では、2018年12月から2019年2月にかけて都内2施設において全10回の高齢者向け音楽ワークショップを実施し、それに基づく検証を行いました。検証には、高齢者心理学等を専門とする研究者、日下菜穂子氏(同志社女子大学教授)と連携し、その活動内容を①高齢者の音楽ワークショップ活動を介したコミュニケーション、②高齢者が主体となる音楽ワークショップのプログラムデザインに関わる視点から検証を行い、新しい知見の導出を図るとともに、今後のプログラム開発に関わる示唆を得ることを目的としました。検証により、即興的音楽ワークショップが高齢者に個の尊厳を与え、多様な共存を可能にする創造的な手法であることが示されました。

平成31(2019)年度 高齢者向け音楽ワークショップの検証(公開報告会)

平成31(2019)年度はアクティブ・シニアを対象にしたプログラムづくりの具体的な手法や東京文化会館ミュージック・ワークショップ「Shall we シング?」(対象:50歳以上)の独自性を、高齢者心理学専門の日下菜穂子氏(同志社女子大学教授)と検討しました。2019年11月に都内施設で「Shall we シング?」と聞き取り調査を2回実施し、①音楽と共に動くワークショップの効果の測定、②アクティブ・シニアを対象とした音楽ワークショップのプログラムづくり(例:文化活動に関わる習慣がない方が、参加したくなる仕組みづくり)、③高齢者が主体となる音楽ワークショップの社会的意義に関わる検証を行いました。検証の結果、適切な目的が設定された構造型ワークショップは参加者の自己実現を可能し、参加意識や動機付けを高め、次への参加意欲へと発展することが明らかになりました。

令和2(2020)年度 高齢者向け音楽ワークショップの検証(公開報告会)

令和2(2020)年度は平成31年の検証結果(エビデンス)に基づき、高齢者向けワークショップ「Shall we シング?」の改訂に取り組みました。2020年6月~9月にオンラインによる検討会3回と改訂版ワークショップの試演(デモ)、そして試演に基づく再検討会1回を行い、高齢者心理学等を専門とする研究者、日下菜穂子氏と、東京文化会館ワークショップ・リーダーたちが対話を重ねました。「Shall we シング?」のプログラムデザインを整理・改訂しながら、高齢者の生きがい創出や社会参加を促進し、文化活動へ主体的に参加する意欲を触発する音楽ワークショップの開発検討を行いました。

令和4(2022)年度は、コロナ禍で深刻化した高齢者のフレイル問題や孤立を緩和することも念頭に、令和2(2020)年度に改訂した東京文化会館ミュージック・ワークショップ「Shall we シング?」のプログラムデザインについて、さらに掘り下げました。フレイル問題の緩和には主体的に活動する意欲や社会参加しようという欲求が不可欠です。また、孤立化の緩和には、他者との<ゆるやかなつながり>を感じられる環境や場が役立ちます。対面ワークショップに加え、無料通信アプリLINEや参加者向けの動画配信などいくつかのツールを組み合わせることで<個のウェルビーイング>を担保しつつ、ゆるやかなつながりを感じられる方法を模索しました。

東京文化会館60周年オンラインフォーラム

東京文化会館60周年オンラインフォーラム「より開かれた文化施設を目指して―地域、多様性、コロナ禍」

2020年2月にはじまったコロナウイルス感染症の世界的蔓延は、私たちの生活様式や価値観に様々な変化をもたらしました。多くの劇場や芸術団体は、活動停止に追いやられ、これまでの創作活動や鑑賞形態をも変容させなければなりませんでした。このコロナ禍で我々文化施設や芸術団体は何を学び、何を得たのでしょうか。
このオンラインフォーラムでは、欧州の事例を中心に、コロナ禍が文化施設や芸術団体に与えた影響を概観しながら、なぜ文化芸術が誰もがアクセスでき、文化施設や芸術団体が開かれた存在であり続けなければならないのか、各国の芸術団体とともに問い直しました。

テクノロジー×音楽「ヒカリズム~音と光で描くリズムの世界」

東京文化会館ミュージック・ワークショップ「ヒカリズム~音と光で描くリズムの世界」

2021年6~9月にかけて、東京文化会館ワークショップ・リーダー5名が、楽器インタフェース研究者の金箱淳一氏と共同し、テクノロジーと音楽を融合させたワークショップ開発に取り組みました。そして、9月にワークショップを実施しました。
金箱氏は障害がある人もない人も誰もが一緒に楽しめるインスタレーションやデバイスの開発者で、「共遊楽器」を提唱しています。今回のワークショップでは、金箱氏らによるインスタレーション「ratatap」を取り上げ、耳の聴こえ方に関わらず、音の振動に反応して出現する「オトダマくん」を通じて、自分だけではなく、人が発した音も一緒に見ながら、みんなで奏でることの楽しみや喜びを共に味わえるワークショップを目指しました。
聴覚障害のある参加者からは「これまで、音楽でコミュニケーションを取るというのがよくわからなかったけれど、今日のワークショップに参加して、その意味が初めてわかった気がした」という感想が寄せられました。

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