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News

Afternoon Concert: Interview (Details: Only in Japanese)

2023 Jan.13 (Fri)

東京文化会館が実施する「東京ネットワーク計画」は、都内の文化施設と連携し、次代を担う若手アーティストの活動を支援するプログラムです。このプログラムを通じて若手アーティスト支援に力を入れている文化施設・芸術団体と繋がり、さらに若手アーティストと応援してくださるお客様との出会いを結ぶ取組みとして、2月23日に「アフタヌーン・コンサート」を開催します。今回出演する東京芸術劇場、トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール、サントリーホール、東京文化会館のプロジェクト等に参加している若手アーティストにインタビューを行いました。聞き手は飯田有抄さんです。

 

アフタヌーン・コンサート 出演者インタビュー

聞き手・文:飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)

Q1:コンサートが実施できなかったコロナ禍を経て、今、再びホールや街に音楽が鳴り響き始めました。あらためて「音楽の力」とは、どんなところにあると感じていますか?

芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド クラリネット四重奏
吉川清香
(クラリネット)
私はちょうどコロナ禍に突入した年にオーディションを受けてアカデミーに入りました。演奏の機会や仕事が一切なくなっていたところでしたので、講師のベヴェラリさんのレッスンや、アカデミー生とのアンサンブルで久しぶりに演奏ができて、音楽のもつ力をあらためて感じることができました。
近野千昌(クラリネット)
私も久しぶりに演奏したのは吹奏楽の本番でした。一人で吹いていた時間が長かったため、人と一緒に演奏する喜びを肌で感じましたね。また、お客さまの拍手にも、生演奏をやっと聴けたという喜びが伝わり感動しました。やっぱり音楽をやっていて良かった!と思えた瞬間です。

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トリトン・アーツ・ネットワーク アウトリーチセミナー修了生
保手浜朋子
(ヴァイオリン)
ホールに音楽が鳴り響き渡るという、それまでまったく当たり前だと思っていたことの素晴らしさを、コロナ禍であらためて感じました。コンサートは無観客の状態から徐々に有観客へと戻っていきましたが、客席からの熱量を感じ、それが演奏に相乗効果を産むという、お客様とはかるコミュニケーションの力に気付くことができました。
小松あかね(ヴィオラ)
大学を卒業するタイミングでコロナ禍となり、私たちの代は卒業式が行われませんでした。この先どうなるのかわかりませんでしたが、3年が経ち、ゆっくりとキャリアが動き始めたところです。コンサートが再開され、弾く側としても聴く側としても、細胞が喜び、リフレッシュできるという感覚を素直に受け止めています。

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サントリーホール オペラ・アカデミー
岡莉々香
(ソプラノ)
音楽の力とは、何か言葉だけでは表しがたいものを伝えてくれるところにあると思います。私にとって音楽は、一つの言語的なツールではありますが、やはり画面越しや音声だけよりも、実際にホールでお客さまと共有する時にこそ、その力がもっとも大きく発揮されると思っています。
萩野久美子(ソプラノ)
コロナ以前は「音楽の力とは何か」と深く問うことはありませんでした。アカデミーのレッスンがオンラインで行われた時も、単純に便利だ!と感じました。しかし、実際に演奏会や対面でのレッスンが再開されると、とても強く心を動かされ、感情が揺さぶられ、まったく違っていたことを感じました。これこそがまさに音楽の力なのだと実感しています。
横山希(ピアノ)
2022年になって久しぶりに海外のオーケストラが来日し、会場に足を運ぶと、彼らが纏う香水の匂いや、話している外国語が聞こえ、目の輝きに触れ、リアルな人間の感情や姿、温度感を感じられたのがとても嬉しかったです。クラシック音楽は過去の作品だけれど、今を生きる人々の歩みを感じられる。そこに音楽の力があるのだと感じました。

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サントリーホール室内楽アカデミー
城野聖良
(ヴァイオリン)
コロナ禍の自粛を経て、いざ対面で再びアンサンブルができたとき、止まっていた呼吸が動き出した実感がありました。室内楽は他の奏者の音に反応し、ある種の会話のように音楽を作り上げますが、その喜びがいかに大きいかを、コロナ禍を経験したことで気付くことができました。
高木優帆(チェロ)
音楽に対して、社会のインフラと同様の価値を感じている人々がいます。僕もその一人ですが、それがコロナ禍で失われた時は辛いものがありました。今、コンサートが再開され、音楽に助けられている人はたくさんいると信じています。再びお客さまの前で演奏できる幸せを強く感じています。
渡辺友梨香(ピアノ)
私にとって音楽は、世界と自分を繋いでくれるものだと思っています。一時はコロナ禍では私たちが演奏することも、コンサートに来られたお客さま同士で感想を語り合うこともできなくなってしまいましたが、再開された今、あらためてその「繋いでくれる力」を感じています。

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東京文化会館 東京音楽コンクール入賞・入選者
河内桂海
(トランペット)
大学2年の春にコロナ禍となり、レッスンを受けるのも、コンサートを鑑賞するのも、すべてオンラインという時期がありました。メディアを通じて聴く音楽の素晴らしさもありましたが、最近になってコンサートが復活したことで、やはり生で鳴り響く音楽こそは、生活に色彩感を与えてくれる力が大きいなと、あらためて感じています。

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犬飼伸紀(トランペット)
コロナ禍で僕は自主企画で配信コンサートを試みましたが、画面に表示される無音の拍手には嬉しさと淋しさが入り混じった気持ちになりました。久しぶりにホールで演奏した時は、お客様からの熱や視線や感情がはっきりと感じられ、演奏側と聴き手の対等かつポジティブな対話のようでした。音楽の力にはいろいろな要素があると思いますが、共通するのはそこに温度があることで、今一言で言うとするなら「賑わい」というのがしっくりきます。

 

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東京ネットワーク計画 4館連携 若手アーティスト支援
アフタヌーン・コンサート
2023年2月23日(木)14:00開演 東京文化会館 小ホール
公演情報