このプログラムは、見えない方、見えにくい方のために必要な説明を加えている読み上げ対応用の文字プログラムです。 表紙には、ダンスをしている人のイラスト、打楽器を演奏している人のイラスト、てことばというサインポエムをしている人のイラストが描かれています。 まいきょうし「田園」 踊る、鳴らす、うたう 実施日 2025年(令和7年)11月23日(日曜日、祝日) 時間 1回目の公演は12時30分開演 2回目の公演は午後3時開演 どちらも休憩なし 会場 デフリンピックスクエア 国立オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟 小ホール   公演によせて 演出・企画 桜井しおり、野口綾子より 自然を愛したベートーヴェンは、美しい森に囲まれた田舎の村に滞在し、そこで深いインスピレーションを受けて作曲しました。交響曲第6番「田園」では、5つの楽章を通して “自然のさまざまな情景” や “自然の中で感じる心の動き” が描かれています。今回、私たちはこの「田園」を題材に、私たちなりの感性で新たな舞台作品を創り上げました。 講師と子どもたちが創作と稽古を重ねて生み出した5つの楽章がつながり、ひとつの物語となって、皆さんを自然の世界へといざないます。 ダンスチームの講師 まほより さまざまな音を感じ、動きやことばがかさなりあい、ひとつの世界が生まれました。 子どもたちの一生懸命な姿と輝く笑顔が、この作品をいっそう豊かで温かなものにしてくれました。私自身もたくさんの元気と学びをいただきました。 音が見え、想いが響く、そんな瞬間が皆さんの心にも届きますように。 打楽器チームの講師 藤井たけしより デフの世界にルーツを持つ打楽器奏者として、この舞台に携われたことを心から嬉しく思います。リズムやおんがく(ミュージック)、そしてそれらを表現する行為は、聞こえる・聞こえないを問わず、誰のものでもあります。子どもたちが自分たちのリズム感でのびのびと楽器を操る姿と、ハンドサインによる合奏を通じて生み出す「響き」とを、ぜひお楽しみください。 てことばチームの講師 ササ・マリーより てことばチームは、ベートーヴェンが見た田園の風景を、サインポエトリー(手話による視覚的な詩)という手法で表現しています。手話という「ことば」や「手」が音楽を表現する可能性をこどもたちと共に考え、創ってきました。それぞれ日常のきらめきと、200年前のベートーヴェンの視点がふと重なる瞬間を積み重ね、深く豊かな“おんがく”となりました。 (公演によせて 終わり)   田園について ベートーヴェンの交響曲第6番を題材に創り上げた、私たちの新しい舞台作品をお楽しみください! 第1楽章 自然のなかへ… 花、草、海、木、鳥、風 と出会う。 色とりどりの花と木々のイラストが描かれています。 第2楽章 小川のほとり。 鳥たちはつばさをひろげて 空へ飛びたつ。 花が咲く中に流れる小川、空へはばたく鳥たちのイラストが描かれています。 第1楽章と第2楽章では、てことばチームが、手話をベースにして、自然のさまざまなモチーフを表現します。 第3楽章 村人のおどり、太鼓のひびき。 音を鳴らす太鼓と、その音でおどる4人の人のイラストが描かれています。 第3楽章では、ダンスチームが、太鼓のひびきを感じて村人たちの喜びを表現します。 第4楽章 嵐がやってきた!つよい雨、鳴りひびく雷、吹き荒れる風! 雨風を受けて揺れる木々や雷のイラストが描かれています。 第4楽章では、打楽器チームが、時に厳しい自然、激しい感情を表現します。 第5楽章 嵐は去り、静けさとともに平和がもどります。 自然といっしょに、心は舞い、響き、うたう。 花が咲く野山、広い空で太陽が輝くイラストが描かれています。 第5楽章では、てことばチーム、ダンスチーム、打楽器チームの全員がそろい、パフォーマンスをします。 (田園について 終わり)  出演 ●出演者プロフィール それぞれの出演者のプロフィール写真と、てことばチーム、打楽器チーム、ダンスチーム、それぞれチームごとに撮影した子どもたちの写真が載っています。 桜井しおり(企画・構成・演出・ピアノ/東京文化会館ワークショップ・リーダー) 桐朋学園大学音楽学部卒業。2012年に音楽ワークショップ・アーティスト「おとみっく」を発足し、これまで500公演を実施、延べ4万人以上が参加。国内のみならず海外での音楽フェスティバルやプロジェクトに出演。2024年度に(一社)いろはもを設立し、アーティスト・ディレクターに就任。近年はオーケストラと共演し、子ども向け公演の司会も担当。(一財)地域創造音楽活性化事業コーディネーター。 野口綾子(企画・構成・演出・ピアノ/東京文化会館ワークショップ・リーダー) 神奈川県出身。フェリス女学院大学音楽学部音楽芸術学科卒業。音楽学、ピアノ演奏、幼稚園や病院・老人ホームでの訪問演奏会の企画実施などを学ぶ。卒業後、リトミック指導法や、様々な音楽ワークショップの手法を国内外の指導者から学ぶ。現在、文化施設や幼稚園・学校・特別支援学校・福祉施設等で音楽ワークショップを行なっている。また、オーケストラの教育普及系公演のナビゲーター、国際音楽祭の子ども向けコンサートやワークショップの企画制作も手がけている。 ダンス:まほ(デフダンサー/ダンスチーム講師) 東京都出身。6歳で台湾人デフダンサーのワークショップに参加し、ダンスに目覚める。2019〜2021年には「パプリカ」Foorin楽団員として活動。東京2020パラリンピック開閉会式、NHK「u&i」「Eダンスアカデミー」「True Colors LIVE」、NHK総合「MEWE ふたりのはなし編」(WEBBY AWARDS受賞)、日本テレビ「24時間テレビ」、「news every.『聞こえない世界でダンス !14歳少女が見つけた夢』」などに出演。現在はダイバーズに所属。個人としても手話本の出版や地域活動への参加を通じて、手話の普及と多様性の発信に取り組んでいる。 ダンス:ゆうと(デフダンサー/ダンスチーム講師) 4歳でヒップホップダンスを始め、8歳からはブレイクダンスも並行して学ぶ。現在は両ジャンルを軸に活動中。東京2020パラリンピック開閉会式、NHK「Eダンスアカデミー」、日本テレビ「24時間テレビ」(2018年・2023年)などに出演。2024年「True Colors Special Live」で、新しい学校のリーダーズをはじめ多様なアーティストと共演。全国各地でのワークショップやパフォーマンスは100回を超える。現在は聴者の妹とともに活動の幅を広げている。 てことば:ササ・マリー(ろう詩人/サイン・ミュージシャン/DEAF MUSICA Artist _ Researcher/てことばチーム講師) てことば、身体、声、音楽などによる五感で感じる空間インスタレーションとポエトリー・リーディングを展開。ろう俳優河合メアリとともに、ろう者(ろうしゃ)の視点から、ろう芸術表現を伝える団体ミナテマリを結成。九州大学大学院芸術工学府博士課程後期在学中。ろう者(ろうしゃ)、聴覚障害者の“おんがく”や音楽の鑑賞環境等について研究。 打楽器:藤井たけし(パーカッショニスト/コーダ/打楽器チーム講師) Children of Deaf Adults (コーダ)の出自を持つパーカッショニスト。12歳より打楽器を始め、大学在学中に30超の音楽団体を遍歴する中でワールドミュージックの薫陶を受ける。ハンドサインによる即興演奏法を用いた打楽器集団「ラセーニャス」所属。ポエトリー・パフォーマンスグループ「でんちゅう組」への参加を通じ、ろう者(ろうしゃ)・難聴者にとっての音楽というテーマに聴者の視点から関心を深める。 打楽器:齋藤綾乃(パーカッショニスト/打楽器チーム講師/東京文化会館ワークショップ・リーダー) 桐朋学園大学卒業。2014年〜千葉交響楽団打楽器奏者。23年24年度文化庁ユニバーサル公演事業採択アーティスト。全国の特別支援学校を対象に公演を実施。25年3月東京文化会館主催「音楽をみる、映像をきく、オンラインコンサート」出演。同8月、大阪万博での「落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクトVOL.9《ヌルヌルする音楽会》」にて、ソニーグループ株式会社が開発した「ハグドラム」を用いてリズムを振動で伝えるリズム通訳として出演。 サクソフォン:みやぐすなお(東京文化会館ワークショップ・リーダー) 和歌山県出身。昭和音楽大学音楽学部音楽芸術表現学科演奏家Iコース卒業。サクソフォンを福田亨、松原孝政、じんぼ佳祐の各氏に師事。第26回ヤマハ管楽器新人演奏会に出演。NPO法人ワールドシップ2023フィリピンプロジェクトにてソリストを務める。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインドに第8期生として3年間在籍し、研鑽を積んだ。現在、東京文化会館ワークショップ・研修リーダー。Seras Saxophone Quartetメンバー。 ●講師プロフィール ユミコ・メアリ・カワイ(ろう俳優/てことばチーム講師) 北海道札幌市出身。フリーランスのろう俳優として様々な舞台、テレビ、映画、手話関連の映像などに出演。2023年4月めでみるコトバの住人としてササ・マリーと『ミナテマリ』で、サインポエトリーやサインミュージックのステージを中心に、てことば・てあそびワークショップやおとなと子どもの「見るみる非言語ワークショップ」など各種ワークショップも全国各地で意欲的に活動を広げている。 ●公募で集まった、ろうしゃ・難聴者・コーダ・ソーダの小学生~高校生 (出演者 終わり)   ワークショップの様子 稽古の写真が10枚並んでいます。楽器に触れたり、皆でダンスをしたり、てことばの練習をしたり、子どもたちのさまざまな表情が映されています。 ダンスチームは大田区民ホール・アプリコ(公益財団法人大田区文化振興協会)、てことばチームはFSX ホール(くにたち市民芸術小ホール)、打楽器チームは東京文化会館を中心に、8月から今日まで稽古をかさねてきました。 アイディアを出し合ったり、上手くいかないところを何度もやり直したり、諦めずにコミュニケーションをとってたくさん練習しました。 それぞれの表現がだんだん固まってきて、いよいよ3チームが集まり、一つの舞台を披露します。 (ワークショップの様子 終わり)   スタッフクレジット 衣裳:増田恵美(モマ・ワークショップ) 照明:望月だいすけ(ASG) 舞台監督:ほずみちひろ(ザ・スタッフ) 演出助手:ごずなおみ 衣装製作:寺田和恵(モマ・ワークショップ) 手話通訳:石川ありす、岡島珠実、加藤ゆうこ、瀬戸いさむ、瀬戸口ゆうこ、ひらばるれな     (スタッフクレジット 終わり)   デフリンピックスクエアについて 大会期間中、運営や輸送、選手同士の交流など様々な機能を集約した拠点として「デフリンピックスクエア」を国立オリンピック記念青少年総合センターに設置します。 大会運営本部、輸送のハブ、メディアセンター、練習会場等の機能をもつ大会運営拠点に加え、多くの皆さまが楽しみながらデジタル技術を活用したユニバーサルコミュニケーションや交流、東京の芸術文化を体験できる機会など、選手や来場者向けの様々なプログラムを展開します。 (デフリンピックについて 終わり) オールウェルカム東京について 感動と共感が、東京を、未来を、変えていく。みんなでつなげるサポートの輪。 オールウェルカムTOKYO は、芸術文化を中心に、アクセシビリティ向上に取り組むみなさまとともに、障害の有無や、言語・文化の違いを超えて、もっとだれもが楽しめる東京を目指すキャンペーンです。 (オールウェルカム東京について 終わり) 主催・企画制作について 主催: 東京都/東京文化会館(公益財団法人東京都歴史文化財団) 企画制作: 東京文化会館 事業係 (主催・企画制作について 終わり) (すべての読み上げ 終わり)