音脈 Vol.64|東京文化会館公演情報 2016年10月~12月
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音脈2016 AUTUMN8咲かせよう!音楽の花タネまき、タネまき、大きくなあれ!ボディ・ビート©Mino Inoue©Mino Inoue©Mino Inoue©Mino Inoue©鈴木穣蔵©Mino Inoue©Mino Inoue©Mino Inoueリズミカル・キッチンとびだせ!おんがくたんけん隊コオロギの大冒険ムジカ・ピッコラライオン・ビート3歳からの楽しいクラシックナ・シリーズ」の第3回にも出演し、破格のソロで客席を沸かせるはず。同シリーズはフェスティバルの枠内にあと2公演、組み込まれている。9月22日の第2回はフランスを本拠とするソプラノの浜田理恵。長くウィーン音大で教え、コレペティトゥールや歌曲のピアニストとしても著名な三ッ石潤司がピアノだけでなく作曲も担い、「アリスの国の不思議」を世界初演する。バリトンの晴雅彦ら共演者も豪華で、前半には浜田得意のフランス近代歌曲を配した。11月2日の第4回はもはや新進から名演奏家の域に達したロシアのチェロ奏者、タチアナ・ヴァシリエヴァの無伴奏リサイタル。J・S・バッハとコダーイの王道プログラムだ。 西洋美術館の世界遺産登録で改めて、上野公園全体の価値がクローズアップされる中、主催は東京文化会館だが、会場は園内ほぼ全ての文化施設、さらには小金井市の江戸東京たてもの園へとコンサートを「出前」する企画「芸術の秋、音楽さんぽ」も楽しそう。テーマは「まちなかで気軽に楽しむクラシック」。9月24日から11月5日までの間に10カ所で延べ32公演、東京音楽コンクール入賞者を中心とする若手演奏家が思い思いの編成を組み、入場無料のコンサートを繰り広げる(施設入場料が必要な場合あり)。 子供向けの企画も大人向けと分け隔てなく、コンサートとワークショップの二段構えで用意した。10月22日土曜の昼には小ホールで「まちなかコンサート」の記念すべき初回が「3歳からの楽しいクラシック」の題名、ピアノの白石光隆とチェロの奥田なな子の出演で開かれる。対象は3〜6歳の未就学児と保護者、その家族。大人だけの入場は「ご遠慮ください」とのことなので文字どおり、子供のパラダイスが出現する。 そして、子供向けのワークショップ。フェスティバル全体を通じ、この「ミュージック・ワークショップ・フェスタ」が最も年季を積み、国際的なネットワークを持つ名物企画であることは、まだ余り知られていない。2001年、ポルトガル政府はポルト市が欧州連合(EU)の文化首都に選ばれたのを記念し、国内初のワークショップ型音楽教育創造施設「カーザ・ダ・ムジカ(音楽の家)」を同市内に開いた。子供向けながら、クラシック音楽から民俗音楽のファド、ジャズ、電子音楽、実験プロジェクトまで網羅した画期的な施設である。東京文化会館は13年にカーザ・ダ・ムジカと提携、ワークショップは今年で4年目を迎えた。10月6日から10日までの5日間で17種類のワークショップを計30回開き、最終日は小ホールでコンサートを行う。会場には東京芸術劇場、文京シビックセンターも含まれる。 面白いのは、参加する子供の年齢区分である。「6〜18ヶ月」「19〜35ヶ月」「3〜4歳」「5〜6歳(未就学児)」「小学生以上」の5段階。小学生以上が実は「クセもの」で、はるか昔に子供だった高齢者も参加できるようになっている。半世紀ほど前に「カッパのバッジ」をつけていた子供たちもまた、音楽体験の原点に還ってくるのだ。Music Festival TOKYO

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