音脈 Vol.63|東京文化会館公演情報 2016年7月~9月
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6音脈2016 SUMMER家族で楽しむコンサート&ワークショップ©ブリティッシュ・カウンシル©鈴木穣蔵文/飯尾洋一(音楽ライター)essay 01家族で楽しむ コンサート&ワークショップ 8月7日、親子コンサートやワークショップなど、子供たちとともに音楽に触れるための多彩な企画が開催される。 8月7日、東京文化会館では「夏休み子供音楽会」をはじめ、バックステージツアーやミュージック・ワークショップなど、親子向けの多彩な催しが開かれる。いずれも子供たちに音楽に親しんでもらえるような工夫の凝らされたものばかり。家族そろって音楽を楽しむことができる。 まず、中心となるのは大ホールで開かれる「夏休み子供音楽会2016《上野の森文化探検》」。対象は小学生以上。大井剛史の指揮とお話、東京都交響楽団の演奏により、ロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」序曲やチャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」の名場面、ハチャトゥリアンの「剣の舞」など、オペラやバレエの親しみやすい名曲が演奏される。ソプラノの盛田麻央、テノールの村上敏明がプッチーニの歌劇「ジャンニ・スキッキ」より「私のお父さん」、歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」を歌い、舞台に花を添える。一曲一曲が短く、変化に富んでおり、子供を飽きさせないようなプログラムになっている。 なお、チケットには「上野1dayパス」が付いてくる。これは上野動物園や美術館、博物館などの上野の文化施設を無料や割引で利用できるというかなりお得なパス。コンサートの前後の時間帯に活用すれば、上野で丸一日ゆっくり過ごすことも可能だ。 希望者は終演後の「バックステージツアー《夏休みスペシャル!》」を申し込むと、ふだんは目にすることのできない東京文化会館の舞台裏をガイド付きで案内してもらえる。こちらも小学生から大人までが参加可能で、定員は100名(大人のみの参加は不可)。同じコンサートホールを裏側から見るとどんな風景が広がっているのか。舞台制作の現場を垣間見ることができ、子供ならずとも興味深いところだろう。 リハーサル室と小ホールでは4種類のミュージック・ワークショップが開催される。 未就学児を対象とした「タネまき、タネまき、大きくなあれ!」は、ネコやネズミに扮したワークショップ・リーダーとともに、タネまきをするというミュージック・ワークショップ。3~4歳の部と5~6歳の部と、2回にわたって開催される。 「カラダ・オト・ウタウ」は小学生以上が対象。みんなで声を出したり、歌ったり、体を使って音を出したりしながら、音楽を見つけてゆく。 もっとも低年齢から参加できるのは、「はじめましてクラシック~木管五重奏~」。6か月から6歳(未就学児)とその家族を対象とした参加型コンサートで、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの五重奏によりクラシックの名曲に触れることができる。曲目は大ホールの「夏休み子供音楽会」と連動し、オペラやバレエの音楽も演奏される。 「みんなの音でコンサート」は小学生を対象としたワークショップ。イギリスでワークショップ・リーダーとして活躍する作曲家フレーザー・トレーナーとその仲間たちが出演し、子供たちに音楽を作る喜びを体験してもらう。各自が得意な楽器を持参するのがおすすめだが、会場にも楽器が用意される。 近年、東京文化会館は海外の教育普及機関などと連携してさまざまなワークショップを開催しているが、そのノウハウの蓄積がこれらのワークショップを生み出している。音楽のすばらしさをみんなで共有し、子供たちの創造性が育まれることを期待したい。

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