音脈 Vol.59|東京文化会館公演情報 2015年7月~9月
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8音脈2015 SUMMER親子で楽しむコンサート&ワークショップ©青柳 聡生後6か月から小学生以上のお子さんを対象に、ファミリーで参加できる多彩なコンサートとワークショップが開かれる。子供たちにも音楽をぐっと身近に感じてもらえることだろう。親子で楽しむコンサート&ワークショップEducation Program文/飯尾洋一(音楽ライター) 子供が小さいうちは、どうしても演奏会から足が遠のきがちになるもの。しかし、近年は「親子で楽しむ」ことをテーマにしたコンサートやワークショップが盛んになってきた。東京文化会館でも、この6月から親子で参加できる多彩なプログラムが用意される。それぞれ子供の対象年齢に応じた工夫が凝らされているのが特徴だ。 まずは小学生以上を対象としたコンサートとワークショップを挙げてみよう。 「夏休み子供音楽会2015 《上野の森文化探検》」(7月26日)は、文化施設が集中する上野ならではのコンサート。ロッセン・ゲルゴフの指揮とトーク、東京都交響楽団の演奏によるストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」他の約1時間の公演のチケットに、上野1dayパスが付いてくる。上野1dayパスを活用して、公演の前後に動物園や美術館、博物館などを巡りながら、ゆっくり一日を過ごすことができる。 東京文化会館オペラBOX「泣いた赤おに」(9月6日)は、有名な児童文学を題材とした一幕のオペラ。オペラといっても構える必要はまったくない。子供にも素直に受け入れられる親しみやすい音楽劇で、この分野の名作といっていいだろう。歌手陣には東京音楽コンクールの声楽部門等入賞者が多数起用される。 この「泣いた赤おに」に連動して、ワークショップ「オペラをつくろう!」も行われる。オペラに出演するためのワークショップ1 「オペラの登場人物になる!〈うた・合奏・演技〉」はすでに募集が締め切られているが、ワークショップ2「オペラに登場するものづくり!?〈工作〉」は現在参加者を募集中。実際に公演で使用される鬼のお面作りや舞台美術のパーツ作りを体験する(8月2日、3日)。なお、参加者は本公演前日(9月5日)のゲネプロ(総稽古)を鑑賞できる。 未就学児も対象としたプログラムもバラエティに富んでいる。 まず、質の高い教育プログラムで注目を集めるポルトガルの音楽施設「カーザ・ダ・ムジカ」と連携した「ミュージック・ワークショップ・フェスタ〈夏〉」が7月に行われる。生後6か月~35ヶ月を対象とした「コオロギの大冒険」(7月17日)、「とびだせ!おんがくたんけん隊」(7月18日)では、それぞれ参加者がコオロギや犬のジョンといっしょに音楽を巡る冒険や旅に出発するという趣向になっている。3歳から6歳(未就学児)を対象とした「ムジカ・ピッコラ」(7月20日)では、名曲に合わせて打楽器や歌で演奏に参加する。小学生から大人を対象にした「ボディ・パーカッション」(7月19日)では、身体のさまざまな部分を用いてリズムを作り出す。いずれも身体を動かしたり、演奏に加わったりすることで、子供たちの創造性や協調性を育む参加型のプログラムになっている。 同様のワークショップは10月にも「ミュージック・ワークショップ・フェスタ」として、さらに多彩なプログラムを加えて開催される。また、「東京文化会館ミュージック・ワークショップ」として、定期的なワークショップも今年から開催される。 最後にファミリー向けのコンサートをひとつ。東京文化会館小ホールでの「まちなかコンサートVol.2 3歳からの楽しいクラシック」(10月24日)では、3歳から未就学児とその家族を対象に、ショパンの「華麗なる大円舞曲」やルロイ・アンダーソンの「トランペット吹きの休日」など、親しみやすい名曲が演奏される。ピアノは白石光隆、トランペットは高見信行。トランペットの輝かしく力強い音色は、子供たちへのインパクトも十分。家族いっしょに楽しみたい。

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