音脈 Vol.56|東京文化会館公演情報 2014年10月~12月
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音脈2014 AUTUMN6©青柳 聡記者発表(2014年6月9日)これだけの方が承諾してくださるか、皆目わからなかった石井:日本舞踊というのは、その外側から見てますと、世界のダンスのなかでも独自の美学をもっていながら、なにか閉ざされているような印象があります。その意味で「日本舞踊×オーケストラ」の試みはそんな状況を打ち破る、しかも大きなスケールで外側に向けて開くということがあると思います。今回、再度挑戦するにあたり、どんなお気持ちでしょうか。花柳:2度目のほうがずっと難しいです。おっしゃるように日本舞踊というのは古い世界ではありますが、同時に明治以来、新しい創作も行なわれてきました。日本舞踊は世界的に見てもいいものを持っているのに、なかなか外に出てゆくということがないのですね。石井:フラメンコはいまや国際的ですけれどね。花柳:それに日本舞踊ではプロとアマの区別もはっきりしてない。日本舞踊の人口も減ってきてます。その意味で難しい状況にあります。そういうこともあり東京文化会館からこのお話をいただいた時には、一つの突破口になると思ったのです。2回目につながったということは、1回目がよかったからかなと自負している面もあるし、怖い面もあります。構成・演出からすべて任されて「何をやってもいいです」と言われると責任は大きいし、嬉しくもあり怖くもあります。石井:今回はとくに日本舞踊に加えて、宝塚男役のトップスターの轟悠さん、宝塚退団後、女優として第一線で活躍する麻実れいさん、そしてバレリーナとして頂点にいらっしゃる吉田都さんが加わり、幅が大きく広がっています。なにか大きな目論見があってのことかと思っていましたら、先程の記者発表を聞いておりますと、もとはと言えば壽輔さんがこの方々の大ファンであることが原因であるとか?花柳:それはあります(笑)。ただこれだけの方々が承諾してく取材・文/石井達朗(舞踊評論家)(宝塚歌劇団)interview 03舞台芸術創造事業 日本舞踊×オーケストラVol.2花柳壽輔/吉田 都/麻実れい/轟 悠ふだん交わることのない舞台人のトップランナーたちが、12月に競演する。今までにない試み、しかもかつてないスケールだ。舞台を半年後にひかえてスターが一堂に会した。

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